10:00-13:40 晴れ。
旭川紋別自動車道を白滝で降りて、道道558に入る。車の視界はすぐに天狗岳、支湧別岳、平山などの山々で占領された。558は山間部の畑の真ん中を走っている。道路左の山際には支湧別川が併走しているのだが、道路から距離があるので、その渓相は分からない。道路沿いの所々に農家の家があるが、進むにつれて空き家が目立つようになる。白滝市街地から10分ほど走ると558の道路脇の畑も終わり民家もなくなる。道路は舗装道路から、森林の中の砂利道にスイッチし、徐々に林道らしくなってきて、登山モードに入る。車1台がやっと通れる林道は緩やかなカーブを繰り返しながら、徐々に高度を上げて行く。道は整備がされている。乗用車の走行でも問題はないだろう。
支湧別川が道路左に併走し始めるが、その姿は藪の中で確認できない。砂利道を道なりに20分ほど走ると、10台ほど駐車可能な登山口に到着する。ここは既に標高1050m地点になる。近くに男女別トイレもある。
登山道は支湧別川沿いに併走しているが、樹木が邪魔していて川の渓相は分からない。「行雲ノ滝」「冷涼ノ滝」などの滝があり、この涼味が源頭に近づいていることを知らせてくれる。やがて、正面に支湧別川源流部の二股の沢と山肌が現れ、一気に樹林帯から高山地帯に様相が変わる。川のせせらぎを後に、山の斜面を上へ上へと進んで行く。振り返ると山裾を縫って流れる川と山々の大きくて美しい斜面が眼前を占める。
平山の山肌は適度に厳しく、紅葉が美しい。登山口から1.5時間ほどで山頂に到着できる。山頂からは、大雪山系、ニセカウシュッペ、武利、支湧別などの他山の展望だけでなく、平山から文三岳方面の緩やかな起伏の山肌も雄大で見応えがある。また、静かな登山が楽しめる点もこの山の魅力だ。