2018/09/23

ブラックアウトに至るまでの各事象発生の時系列

























  • 深夜需要に合わせて、火力の一部は停止。
  • 火力はメリットオーダー順で発電。苫東厚真は高出力、その他火力は最低出力運転。苫東厚真3台(1, 2, 4号機)で149万kWを発電 。
  • これは、当時需要の48%を負担していたことになる(1490/3087=0.48)。






  • 地震発生直後、苫東厚真2, 4号機がタービン振動を検知し自動停止(116万kW)。
  • 周波数低下、加えて苫東厚真1号機の出力低下(34万kW→29万kW, 推定5万kW減)。
  • 北本連系のAFCは49.62Hzで動作し、緊急融通7→27万kW。
  • 周波数低下でUFR動作(48.5Hzで0.1-21秒、48Hzで0.1-6秒の時限設定)し、負荷遮断(48.5Hz以下で)約130万kWの遮断(うち、道東エリア13万kW))。
  • 狩勝幹線、新追分分線、日高幹線の送電線故障により、道東エリア&北見エリアは系統と分離?、エリア内の周波数が上昇。これにより、エリア内の発電機、負荷とも停止。UFR動作後に残っていた13万kWが停電。
  • 風力17万kW(16.6-0.1)、水力43万kW(新冠、高見、糠平、足寄6.9+71.1-34.3)が停止。
  • 周波数低下は46.13Hzで止まる(水力は46Hzで解列するリレー設定)。
  • 中給から水力、火力(奈井江2号機、伊達1号機、砂川3,4号機)に指令。立ち上がる前に、ブラックアウトに至る。なお、水力の出力増加がなかった。原因は不明。
  • 北本連系は直交変換の転流失敗があったが、7→57万kWまで融通電力を徐々に増加し、一時50Hzでバランスした。
  • 周波数回復後(3:11)、需要増加し周波数は上々に低下。
  • 中給からの出力増加の自動指令・制御で、周波数は回復傾向。
  • 事故後の送電線再閉路により、道東エリアの需要13万kWが系統に戻る(水力は停止)。







  • 3:20-23苫東厚真1号機の出力低下29→9万kW(ボイラー損傷?)。
  • 周波数低下により2回目の負荷遮断16万kW。周波数49.5Hzまで回復。が安定せず。








  • 3:25苫東厚真1号機が停止10万kW。再び周波数低下。
  • 再度、追加の自動負荷遮断で、全設定量を遮断。残量は6万kWのみ。
  • 周波数低下により、他の火力(知内1号機、伊達2号機、奈井江1号機は周波数低下による過励磁で停止)34万kW、水力(主に46Hz以下で停止)、外部電源が無くなり北本連系も停止。ブラックアウトに至る。